当院では、患者様のお口の中の菌の状態を調べるために『SillHa』を導入しています。お口の中にはさまざまな細菌が存在しており、SillHaを用いた唾液検査により、口腔環境に関連する6つの項目を簡単に確認することができます。
検査のメリット
■虫歯菌の測定
SillHaでは虫歯菌の活動状況を測定できます。数値が高い場合、虫歯菌が活発に活動していることを示し、数値が低いと活動が抑えられていることが分かります。この測定により、虫歯のリスクが高いかどうかを判断し、予防に役立てることができます。
■酸性度の測定
酸性度の測定により、歯が溶けやすい状態にあるかを確認できます。食後はお口の中が酸性に傾きますが、酸性度が高いと長時間その状態が続き、歯が元に戻りにくくなります。この数値を管理することで、歯が溶けにくい環境を整えることができます。
■緩衝能
食事によりお口の中が酸性になるのを唾液が中和する力を「緩衝能」と言います。緩衝能が弱いと中和が進まず、歯が溶けやすい状態になります。この機能が正常であれば、唾液が酸性を中和し、健康な環境を保つのに役立ちます。
■白血球
歯ぐきやお口の中がダメージを受け炎症が起きると、白血球が増加します。白血球の数値が高い場合、どこかに炎症やダメージがある可能性を示し、適切なケアが必要であることが分かります。
■たんぱく質
歯周病などでお口の中で出血がある場合、血液中のたんぱく質が唾液中に含まれることがあります。たんぱく質の数値は、お口の健康状態の指標となり、トラブルの有無を確認するのに役立ちます。
■アンモニア
アンモニアの数値が高いとお口の中に細菌が多く存在する可能性があり、清潔さを示す指標となります。また、アンモニアは口臭の原因の一つでもあるため、数値が高い場合、口臭が発生している可能性があります。
数値を見える化することで、お口の中の状態を把握し、最適な治療や予防方法を分かりやすく選ぶことが可能になります。これらの検査を治療ごとに実施することで、治療や予防の効果を数値で確認できるため、患者様にとってはモチベーションの向上にもつながります。
費用:1,500円+税